08GLOVE UNIVERSITYグローブ相談室
みなさん、グローブについて「分からないこと」や「お困りの点」などはありませんか?
このコーナーでは、みなさまからお寄せ頂いた質問の中から、代表的なものをQ&A方式でピックアップし、紹介しています。
さらに、グローブについての質問・相談なども受け付けていますので、
お問い合わせよりお気軽にご相談下さい。
Qグローブを買うときは、どのような基準で選べばいいのでしょうか?
Aグローブはプレー中に手の代わりになる道具ですので、購入する際は特に下記を参考にしてください。
1. グローブはフィット感で選んでくださいグローブに手を入れて、自分の手の形・大きさにフィットするか確認してください。
ゆる過ぎず、きつ過ぎずがポイントです。
手を入れた後のバンド部がほどよく手の甲をおさえているかも大事ですよ!!
2.グローブは操作性の良さで選んでください。グローブはボールを捕球する為の道具ですので、ボールを捕る動作をして、操作性をチェックすることが大切です。
軟式用では、「ボールをはじき易い」という特性がありますので、力を入れた時に素直に反応するような、柔らかいがしっかりしているグローブ、これがベストです!
硬式用では、「ボールの衝撃が強く、ヘタり易い」ということから、捕球部(ポケット)にはその形状をキープできるような「ほど良い硬さ」が必要となります。
「ほど良い硬さ」と「操作性の良さ」をバランス良く感じられるものがお薦めです!
3. グローブは希望のポジションに合わせて選んでください。内野手向けには指の短めの小型タイプ。外野手向けには指の長めの大型タイプ。内・外野の両方でプレーしたい方には、それらの中間サイズ(オールラウンド用)をお薦めします!!
Q子供がはじめてグローブを買うのですが、大きさはどのように選べばいいのですか?
A各メーカーで表示が統一されていませんが、
サクライグローブではお子様の年齢や体の大きさに適したグローブのサイズを下記の通り表示しています。
※但し体の大きさには個人差がありますので、下記はおおよその目安としてご参考ください。
やはり実際のグローブに手を入れて確認することをお薦めします。
サイズ
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年齢
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身長
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SS
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5~7才
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110cm~120cm位
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S
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6~8才
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120cm~130cm位
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M
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7~9才
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130cm~145cm位
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L
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8~10才
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140cm~160cm位
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LL
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9~11才
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150cm~
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※ SS~Mサイズのグローブは当ホームページにてご紹介していませんが、「PROMARK」の姉妹品の「FALCON」で品揃えしています。そのサイズのグローブをお探しの方は
「お問い合わせ」よりご相談ください。
Qグローブはどのようにお手入れすればいいのですか?
Aグローブの材料によりお手入れの方法は違いますので、まずお持ちのグローブの材質を確認してください。
●天然皮革の場合使用後に汚れを柔らかい布やブラシで落とした後、表面に保革油を塗ります。
但し保革油は塗り過ぎないように注意してください。
塗りすぎると柔らかくなり過ぎグローブの耐久性を損ねます。
また、雨や水などに濡れた場合は、汚れをよく落としてから、グローブの手を入れる箇所に新聞紙などを詰めて 直射日光の当たらない風通しの良い所で陰干ししてください。
水分が完全に抜けた後、保革油を塗ってください。
●合成皮革・人工皮革の場合使用後に汚れを柔らかい布やブラシで落とします。(保革油は塗る必要はありません。)
また、雨や水などに濡れた場合は、汚れをよく落としてから、グローブの手を入れる箇所に新聞紙などを詰めて直射日光の当たらない風通しの良い所で陰干してください。
Qグローブの型付けをしたあと、それをそのままにしておいておく方法はないですか?
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1.グローブの型をくずさないようにウレタンボールをポケットに合わせていれてください
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2.グローブの表にベルトのつなぎ目がくるようにベルトをまわして、裏側で上側のベルト、そのあと下側のベルトの順に止めます
上下止めたらベルトの微調整をしてお好みの型をつけてください
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3.写真のように上ベルトと下ベルトを離して止めることによりポケットエリアを圧迫しないので使い慣れたポケット形状をくずさず保管できます
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型付け用ウレタンボール
ポケットをワイドに保つ大型ボール
ボールの色は黄色になります。
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グローブ型付けベルト
ポケット形状をくずさず保管するための2本ベルト (ネオプレン製)
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グローブ用バッグ
皮革製品の保管に適した通気性の良いグラブバッグ (不織布製)
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Q硬いグローブを柔らかくするにはどうすればいいのですか?
A天然皮革グローブの場合は、保革油を塗ることによって柔らかくできますが、塗りすぎると柔らかくなり過ぎて、耐久性を損ねることになりますので注意して下さい。
また、グローブのヒモを調節することで、フレックス(操作性)を良くすることができます。
では、どのように調節すれば良いのでしょうか?
[対応1] ヒール部(土手部)のヒモを調節します。
まず、⓵のヒモの端を10mm~15mmくらいゆるめて、その「ゆるみ」を土手の下の方へ移動させます。
⓶のところで「ゆるみ」を半分くらい残し、残りの半分の「ゆるみ」を⓷へ移動します。
最終的に写真のように⓶⓷の部分に「ゆるみ」ができるように調節してみて下さい。
※上記のように調節すると、手口が少し大きくなります。 手口が大き過ぎかな?と感じる方は、(Q:手口の大きさ調整)を参考に、調節してみて下さい。
[対応2] ウェブ(あて)のヒモを調節します。
左上の写真のように、ウェブの結び目をほどき、⓵のヒモを→(青矢印)の方向へ10mm~20mmくらいゆるめて下さい。
( ⓵のヒモは緑線のようにまず捕球面側を通り、背面側へ戻ってからウェブ内へ入ります)
そのまま→に沿ってゆるめていき、右上の写真のように、ウェブと人差し指のつなぎ目に余裕ができるように調節します。
[対応3] 指先のヒモを調節します。
指先のヒモの調節は小指先端の結び目をほどき、10mm~15mmくらいゆるめます。
その「ゆるみ」部を小指~薬指~中指~へと移動させ、写真のように「人差し指~中指間」と「ウェブ~人差し指間」に余裕ができるよう調節すると効果的です。
※ 調節を行う際はケガのないよう十分注意して下さい。
※ 今回は調節用の工具として、マイナスドライバーやラジオペンチを使用しましたが、これらの工具はヒモを傷つけてしまうこともあるので、使用する際は十分に注意して下さい。
Q使い込んで柔らかすぎ(ヘタリ)になってしまったグローブを硬く戻す方法はありませんか? 指先がヘタってしまって、強い打球が来ると心配なのですが?
Aこれは非常に難しい問題です!
グローブヒモの「締め直し」または「交換」によって、ある程度はシャキっと回復できることもあります。
また、捕球部(ポケット)については、市販の「硬化剤」を塗ることによって、多少硬くすることができますが、塗り過ぎてしまうと表面の「ひび割れ・劣化」につながる可能性があるので、十分に注意が必要です!
この問題は、ヘタリの程度や箇所によって、対応方法もいろいろ違ってきますので、下記の例を参考にするとともに、分からないことは「お問い合わせ」よりご相談下さい。
上のような、くたびれて少し形が崩れてしまったグローブがあるとします。
まずは、⓵の親指・小指芯のヒモや⓶の指先のヒモを締め直すことが基本ですので、左下の写真のように締め直して下さい。今回のように指先のヒモがかなり疲れているようであれば、ヒモを新しく交換することをお薦めします。(写真右下)
「ヘタリ」の程度が軽い場合は、上記の調節で改善がみられると思います。
しかし、今回の場合、写真では分かりにくいと思いますが、ポケット部や親指&小指の芯材がかなりくたびれてしまっています。
その場合、自分で修理するには難しいかもしれませんが、次のように対応します。
ポケット部のヘタリについては、ポケット内部にグリースを再注入します。(写真左下)
※グリースは野球グローブ専用のグリースが必要ですのでお問い合わせ下さい。
親指&小指芯のヘタリについては、フェルト芯を新しいものと交換します。その際、フェルト芯内部のプラスチックシートが折れていたり割れている場合は、そのシートも交換します。(写真右下)
これまでの調節や修理をした結果はいかがでしょうか?
同じグローブとは思えないほど、見違えるように「しっかり」してませんか?
今回、「人差し・中・薬指の指先のヘタリ」については、指先のヒモを交換することで改善することができましたが、さらに重傷の場合は大幅な大改造となり、直せなくはないでしょうが、ほとんど不可能に近い?ということが予想されます。
よって、新しいグローブを購入する際には、修理が困難と思われる人差し・中・薬指がしっかりしているものをお薦めします。
Qグローブのヒモが切れてしまったのですが、自分でも直せるのでしょうか?
A多くのメーカーより「グローブ用修理ヒモ
グローブ用修理ヒモセットセット」というものが販売されていますので、この修理ヒモセットを使用すれば、修理は可能です!
自分で修理する際、ヒモの通し方は結構複雑ですので、必ず古いヒモがどのように通っているかを確認しながらほどいて下さい。古いヒモをはずしながら新しいヒモを通していくのも良い方法です。
では、参考例として、クロスウェブのヒモが切れた場合の交換方法を見てみましょう。
まず、写真右上のように、ヒモがどのように通っているか?確認しながらほどいていきます。
※ 実際にほどくと分かりますが、写真左下にあるように、ウェブ先端のヒモをほどかないと交換しにくいと思います。このヒモは親指先端の結び目をほどいて下さい。
切れた部分のヒモをほどき終えたら、新しいヒモを通していきます。
スタートから左上の写真のように親指側を通し、右上の写真のように人差し指側へと通していきます。
ウェブ周り全体(黒ヒモ)を通し終えたら、最後にウェブ先端のヒモを再度通し直して完成です!
いかがでしたか?
慣れない方には、「かなり難しい…」と感じるかもしれませんが、プレーヤーの分身とも言える大切なグローブですから、是非とも愛情を込めて、修理してみることをお薦めします。
Q手口の大きさを代えたい場合はどうすればいいのでしょうか?
A手口は大きすぎても小さすぎても、グローブの操作性に影響しますので、自分の手に合ったサイズに調整することをお薦めします。
一般的なバンド形状のグローブであれば、予備のレースホール(ヒモを通す穴)があります。そのレースホールを利用し、ヒモを通し直すことで、口を小さく変えることができます。
バンド部のヒモの通し方は、慣れない方には複雑かもしれませんので、「ヒモの通し方が良く分からない…」という方は、右上写真の数字の順
⓵入る-⓶入る-3⓷る-⓸出る-⓹入る-⓺出る-⓻入る-⓼入る-⓽出る-⓾出るを参考にして、ヒモを通してみましょう!
写真右上のようにできたら完了です。
フィット感が増し、操作性がさらに向上したと思いませんか?
操作性の向上が守備力UPにつながることを期待してます!
Qボールを捕ったときに手が痛いのですが、何かいい方法はないでしょうか?
A確かに手のひらでボールを捕ると痛い時がありますよね。「手のひら」でボールを捕ることは守備の基本ですし、堅実なプレーのためにもきちんと手のひらで捕球しようと心がけているプレーヤーは多いと思います。しかし、強い打球でケガをしてしまってはどうにもなりません。
そこで、「衝撃吸収パッド」をお薦めします!
衝撃吸収パッドをはめてグローブを使用すると、捕球時の衝撃を緩和して痛みを減少してくれます。
この「衝撃吸収パッド」は、多くのメーカーによって一般的に販売されていますので、一度試してみてはいかがでしょうか?